福田 順 助教

福田 順 助教 企業は誰のものか?

「社員」と言われると会社の従業員を思い浮かべると思います。しかしながら日本の会社法では社員は出資者、すなわち会社にお金を出した人のことを指します。日本の会社制度で中心的な役割を果たしているのが株式会社ですが、株主会社では株主が出資者であり社員となります。株式会社という制度は株主が経営者を選び、選ばれた経営者が中心となり必要に応じて従業員を雇用して生産活動を行う、というものです。ここで株主、経営者、従業員の3つのステークホルダー(利害関係者)が出てきました。会社は他にも消費者(顧客)、取引先、地域社会、金融機関といった多数のステークホルダーに取り囲まれています。

このような利害関係をどのように調整すべきか、あるいは実際にどのように調整されているのかを研究するのがコーポレート・ガバナンス(企業統治)になります。そして株主に対して最も重視するのがアメリカ型、従業員や他のステークホルダーの利益もかなりの程度配慮するのが従来までの日本型です。しかしながら、日本でも株主の発言権が大きくなり、次第にアメリカ型に近づいているとされています。株主の利益を重視するか、従業員の雇用や賃金を重視するか、立場によって評価は異なることもあるでしょう。

ふくだ じゅん
企業を取り巻くステークホルダー、特に株主・経営者・従業員の3者の力関係という面に重点を置きながら、コーポレート・ガバナンス(企業統治)の研究を行っている。

受験生へのメッセージ

「大学での勉強は高校までの勉強とは違う」あるいは「正解は一つとは限らない」とよく言われます。これは半分は正しいですが、半分は間違いです。みなさんが大学に入学するまで解いていた問題の多くは、先生や大人たちが、正解が1つに(あるいはできるだけ少なく)なるように問題を上手に作っていてくれたのです。大学での学びの特徴は基礎的な知識の習得に加えて、自分で自分が挑む問題を構築するという作業が入るところにあります。その意味で大学での勉強は今までの勉強の延長線上にありますし、受験勉強で得た知識は大学入学後も役に立つはずです。

自分自身で解くべき問題を設定するというのは簡単なように思えますが、実際にやってみると本当に難しいのです。これを可能にするには豊かな想像力が不可欠です。教育理念に「自由主義」を掲げる同志社大学、そして京都の地はそのような豊かな想像力を培うにはうってつけの環境です。みなさんもこの産業関係学科で、これからの私たちの働き方のあり方について学んでみませんか。


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