シリーズ:大学院で学ぶ(1)

シリーズ:大学院で学ぶ(1)

2020-06-25

 2019年の秋(10~11月)に、大学院産業関係学専攻を修了した方々に、大学院での学びについてのメッセージを寄せていただきました(学科公式facebook)。いずれも大学院生活をイメージするのに格好の文章ですので、4回に分けてそのメッセージを再掲いたします。今年は大学院入試説明会が中止となってしまいましたので、進学をお考えの方はぜひ参考になさってください。


エピソード0(浦坂純子)

 教員の浦坂です。10/10のエントリーにありますように、12/4および12/14に大学院の入試説明会があります。それに向けて、現役院生&修了生の皆さんに、大学院で学ぶことの魅力、実態、後悔?、悪夢??、その他あれこれを自由に語ってもらおうと、この連載を企画しました。

 2003年に前期博士課程を設置してから、これまでに修士(産業関係学)の授与者は40名、博士(産業関係学)の授与者は9名になります。現在、前期博士課程1年次(M1)に2名、2年次(M2)に4名、後期博士課程1年次(D1)に1名の院生が在籍しています。学部からそのまま進学した人もいれば、他大学から移ってきた人、現役社会人、定年退職後のシニア、各国からの留学生が、それぞれの目的を見据えて学んできました。修了後の進路も様々です。皆さんも、きっと自分自身を重ねて見ることのできる人がいるはずです。

 最初は私が寄稿を依頼しやすい順(つまりメール1本でさくっと書いてくれる人)から掲載していきますが、これを目にした現役院生&修了生の皆さん、「言われる前に原稿送信」を心がけていただけますと大変助かります(笑)。

 さて、入試説明会までに何人のエピソードをご紹介できるでしょうか。ご期待ください!

(初出: 2019年10月21日


エピソード1(春日大空)

 みなさま、初めまして。修士2年の春日大空といいます。この度は浦坂先生から「シリーズ:大学院で学ぶ」と銘打ってウチの学科のFacebookページで連載を打つので、同期の学生と一緒に"ファーストペンギン"になってほしいとのことでご指名いただいたのですが、何を書いたら良いのやら...と足りない頭を捻りつつ書いております。

 とりあえず今回は"なんで入ったの?"と"文系大学院ってどんなところ?"みたいなところについてつらつら書いていこうかと思います。長くなりそうですがそこはご愛嬌で...。

 そもそもなんで大学院に進んだかというと、早い話が自分の力不足に嫌気がさしていたからです。僕は今、レコード会社の会社組織と仕事について研究をしているのですが、事の発端はざっくり言えば"食えないバンドマン多いらしいよ"っていう話を聞いてしまったところから、学部時代の僕はその理由を色々あれこれ考えましたが、どうもよくわからない...よくわからないことが許せない...って流れです。じゃあもっと勉強したらいいかっていうシンプルな動機です。

 そうなってから院進という選択肢にたどり着くまでは、意外と早かったように思えます。家族全員が文系で院進するという妙な家庭環境もあって、僕にとって院進に対する精神的なハードルは低かったのも多少は影響したように思えますが、なにはともあれ"力をつけるなら大学院"という考え方はあっさり手に入れたなーと、冴えない学部時代を回顧して思う今日この頃です。

 実際院進してみての印象は、社会科学系の大学院は議論することが仕事みたいなもので、常に自らの思考を問われ続けることになる場所だなと言う印象です。ともすれば物事に対して自分が出せない人、すなわち自分がない人にとっては、はっきり言って地獄のような場所です。なんせ常に「どう思う?」って聞かれるわけで、常に議論と自分との距離感のようなものを問われることになるので...。

 逆にこの営みが好きな方は天国なのでしょうね。僕はそうですね、後者寄りの人間とでもしておきましょうか。まあとにかくあーでもないこーでもないって営みに魅力を感じない人にとっては全く無価値なのかもしれないし、議論しながら何かを表現することに魅力を感じるのであれば無限に価値を持つ場所、それが文系大学院の魅力だと思います。不思議いっぱいの文系大学院、大変は大変そうだけども少しの面白さを感じていただければ嬉しいことだと思っています。

(初出: 2019年10月21日


エピソード2(平井晴香)

 修士2年の平井晴香です。学部2013年度入学生で、2016年にこちらのFBページで「Aussie Diary」と題した留学生活に関する投稿をさせていただいていた者です。その後、2018年3月に卒業、同年4月に大学院に進学しました。学部に引き続き、浦坂ゼミの所属です。

 オーストラリア留学から帰国したのは2016年12月。その後は一旦就職活動をしていたのですが...しばらくして「大学院へ行こう!」と舵を切りました。もともと大学院にはいつか行きたいと思っていました。より本格的な研究に取り組むことや、アカデミックな世界での挑戦に魅力を感じていました。しかし、そのタイミングはもう少し先になるだろうと思っていました。社会人になってお金が貯まったら、職業経験を積んだら、と考えていましたが、就職活動を通して嫌というほど自分を見つめ直した結果(笑)、学部卒業後にストレートで進学しようと決心しました。

 大学院に入って印象的だったことは、学生それぞれで、研究テーマだけでなく、学び方も多様であったことです。学部科目や他研究科・他専攻科目も受けられること、夜間や週末にも授業があること、2年を超える長期履修ができることなど、自分の興味関心や都合に合わせて学生生活を設計できます。私は産関での学びに加え、「専門社会調査士」の資格取得のため、他専攻での授業にも取り組みました。

 また、学部から進学した私にとっては、社会人学生の方々と共に学べることはとても貴重な経験です。皆さんのこれまでの経験を伺うだけでもとても勉強になるのですが、授業やゼミを通してアカデミックな視点から掘り下げていくと、働くということの本質がより見えてくるなと感じます。そしてこういうときに、社会に出る前に大学院に行っておいてよかったな... と強く感じるのです(笑)。

 そんな大学院生活も残りわずかとなりました。2年はあっという間でしたが、とても有意義な時間を過ごせました。そして修了後には就職が控え、私にもついに社会に出る時が近づいています。その前に修士論文を執筆しなければいけないのですが(現在奮闘中)、産関で学んだこと、そしてこれからも学び続ける姿勢を忘れずに精進していきたいと思います。

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 写真は院生研究室の本棚のラインナップ(ごく一部)です。雇用・労働関係だけでなく、教育やキャリア形成に関するものもあります。私たちの興味関心は実に様々です。

(初出: 2019年10月24日


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