同志社大学

教員メッセージ

阿形 健司教授

産関創立 50周年によせて

阿形 健司教授

1962年大阪府生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得退学。2005年同志社大学社会学部産業関係学科助教授(着任)。2013年より現職。主な担当科目は「産業社会学(1)・(2)」「産業調査実習Ⅰ・Ⅱ」。

 学科創立50周年おめでとうございます。私は、前任校で約12年間勤務したのちに、2005年の社会学部発足と同時に同志社大学に着任いたしました。地方国立大学でのんびりと過ごしていた私は、都会の大規模私立大学でやっていくことができるだろうかと不安に駆られておりました。担当授業のコマ数はそれほど増えることはありませんでしたが、一コマの授業の受講者数は明らかに増え、卒論を指導すべき学生数は激増を余儀なくされたからです。特に卒論指導は心配いたしました。10数人のそれぞれ異なるテーマの卒論を一年間で仕上げるところまで持って行けるのだろうかと。
 ところが蓋を開けてみれば「案ずるより産むが易し」とて、熱心な学生に恵まれて何とかこの10年で114名のゼミ生を送り出すことができました。卒業生とは必ずしも密に連絡をとっているわけではありませんが、ときどき消息を知らせてくれることがあります。結婚や出産、転職や進学など人生の転機を迎えて、それぞれがもがきながらも懸命に生きていることを頼もしく思います。また、自分のゼミ生とは限りませんが、各方面で活躍されている産関卒業生の方々が、折に触れて母校に赴き授業のゲストスピーカーとして一肌脱いでくださることを心強く感じています。
 世紀の変わり目あたりから、働くことにまつわる環境や制度が大きく変化してきています。どちらかと言えば先行きが見通せない不安を招く話題が多いのですが、そういうときこそ働くことについて多角的に追究する産業関係学という領域の出番なのではないでしょうか。目先の得失や皮相的な言説に惑わされず、地に足の着いた冷静な議論を積み重ねることを通じて、よりよい働き方・働かせ方を見いだせるのだと考えます。このような産業関係学の意義を着実に深めていけるよう努めていく所存です。最後になりましたが、卒業生の皆様のますますのご活躍を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきたいと存じます。

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