産業関係学科 創立50周年記念事業特設サイト

学科代表挨拶

産業関係学科創立50周年にあたって 学科代表  石田 光男 Ishida Mitsuo

 産業関係学科は、1966年、当時の文学部社会学科の中の産業関係学専攻として創立された。2005年に文学部の社会学科の4専攻と文化学科の教育学専攻とが社会学部として独立し、その際に各専攻は学科に編成替えされて今日に至っている。

 この学科の歴史は、その名称が産業関係学という耳慣れない日本語であることと切り離せない。英語はthe Industrial Relationsであり、その直訳風の日本語が、受験生、社会一般、あるいは身近な学内でも、ある種の誤解や戸惑いをもたらしてきた。法学部、経済学部、商学部の一分野ではないのかというように。名称について、学科内でも、時々に、間歇的に議論されてきたが、遂に、納得のいく代替案がなく、50年間、この名称は維持されてきた。風雪に耐えたと言うべきであろう。

 上の英語の最も素直な日本語は、恐らく、雇用関係であろう。一部の資産家を除いて、圧倒的多数の人々の生活は、雇用(仕事と賃金)に支えられ、仕事の質と賃金の水準が生活の質を決めている。非常に分かり易い身近な学問分野である。

 その身近さが、実は難問であった。理論ではなく実学ではないのか、学際的なのか中核的理論の欠如なのか、大学ではなく企業社会で行うべきではないのか、大学生ではなく社会人教育に相応しいのではないのか等々。

 しかし、この葛藤が学科の学問と教育を鍛えてきたと私は思う。今後も雇用の現実が学科を鍛えるに違いない。今後の100年に向けての産業関係学科の好ましき試練に、これまでと同様、引き続きご声援をいただきたい。

石田 光男

祝辞

学科創立50周年、心よりお祝い申しあげます 大学長  松岡 敬 Matsuoka Takashi

 このたびは、同志社大学社会学部産業関係学科創立50周年、誠におめでとうございます。心よりお祝い申しあげます。1966年に文学部社会学科に産業関係学専攻が設置されたのを初めとし、2005年に文学部より独立して社会学部が創立され、新たに産業関係学科として生まれ変わりました。今ではここで学んだ3,000人を超える卒業生の皆様が、多方面において活躍しています。創立以来、長きに渡って伝統を築いてこられたのも、教職員の皆様の多大なるご尽力、ご支援の賜物にほかなりません。厚く感謝申しあげます。

 創立者新島襄は、「智識あり品行あり、自ら立ち自ら治むるの人民、いわゆる一国の良心とも謂う可き人々」の育成を目指して、1875年に、同志社英学校を設立しました。いかに学術技芸に優れていても、それだけでは人間として十分ではない、真に人間といえる人は、教育があり、知識があり、品行がある人であり、そういう人こそが一国を支える人物になりうると考えたのです。この教育理念は、新島がアメリカ生活で自ら体得した自由の精神、国際人としての感覚を通して形成されたものです。産業関係学は雇用や労働に関する事象のメカニズムを解明し、解決策を考えていく学問であり、その中でも本学科は確固たる地位を築きあげ、長年に渡って企業や行政機関からも注目を集めています。本学の産業関係学科で学び、多種多様の分野について知識を身につけた多くの学生が新島の精神を引き継ぎ、そして自治自立の「良心を手腕に運用する人物」となってより一層広く社会で活躍されることを願っています。最後になりましたが、社会学部産業関係学科の長年の伝統に深い敬意を表するとともに、一層の発展を心から祈念いたします。

産業関係学科創立50周年、おめでとうございます 社会学部長  埋橋 孝文 Uzuhashi Takafumi

同志社大学社会学部のことを私たちは「伝統ある、新しい学部」と呼んでいます。「新しい学部」と呼ぶ意味は、2005年4月に文学部からのれん分けしてもらって発足した、比較的新しい学部であるからです。

 昨2015年12月5日には、同志社大学社会学部開設10周年記念シンポジウムが開催されました。このシンポジウムでは、中央大学の宮本太郎先生に基調講演をお願いし、社会学部の各学科の先生方がシンポジストとして登壇し、「排除しない社会をめざして」という日本社会が直面している重要課題について論議を深めました。まさに、5つの学科の協力の下「伝統ある、新しい社会学部」にふさわしい情報発信ができたと思います。一方、「伝統ある」学部である所以は、学部を構成する5つの学科が次のように「長い伝統」をもっているからです(設立時は「専攻」)。

 社会福祉学科 1931年設立/社会学科 1948年設立/メディア学科 1948年設立/

 教育文化学科 1948年設立/産業関係学科 1966年設立

 産業関係学科は、「仕事を通じて人間と社会を考える」全国でも極めてユニークな学科です。その詳細は他の論稿に譲るとして、私の個人的印象を最後に披露するとすれば、産業関係学科の先生方は学問的に優秀であるだけでなく、教育にも熱心で、少人数教育の可能性を最も真摯に追求されています。レポートの頻度と量が半端でないようですが、多くの卒業生がその価値とありがたさを社会に出てから実感しているのではないかと思っています。

入学者、志願者、卒業生(累計)の推移

グラフ

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